「STAGE」楽曲解説 リファレンス編


僕のソロアルバム「STA」の収録曲の一つ、「STAGE」について解説します。求められた訳ではありませんが自分が語りたいので…。
まずは作る上で参考にした楽曲たちをコメントを交えながら挙げていこうと思います。
ちなみに2021年夏頃に曲が出来てSoundCloudで公開したのでその頃の話です。

 

 

Plain「Life Without Ambition」

当時ハマってた曲です。ギターが歪んでて重厚感があって適度に速くてカッコいいです。なんとなくイメージしてました。

 

COWPERS「Lost」「斜陽」

COWPERSも当時ハマってたバンドの一つです。やかましさと熱量って点で影響を受けてます。「Lost」はリードギターのフレーズの組み方、「斜陽」はシングルバージョンのボーカルのヒリヒリした歪み感を意識してます。

 

LOWPOPLTD.「NEVERENOUGH」

全体的に歪んでてヒリヒリしてる感じと、ヒップホップ的なビートを入れる点で影響を受けてます。作ってる時は意識してなかったんですがコード進行も似通ってますね…。

 

The Flaming Lips「Race for the Prize」

イントロの強烈な感じとか、ドラムの音はこの曲を意識してます。デイヴフリッドマンみたいな音にしたいな〜と思いながらドラムを録った覚えがあります。

 

The Life and Times「Eyes and Teeth」

こちらもドラムの音で影響を受けてます。アンビエンスの感じとかですね。

 

NUMBER GIRLOMOIDE IN MY HEAD (LIVE)」

ノイジーなギタープレイはこの曲の田渕ひさ子氏をイメージしました。こういう演奏は元を辿れば80〜90年代のオルタナティヴロックとかノイズロックの影響になるんでしょうけど、原体験がこれだったので…。

 

cinema staff「優しくしないで」「daybreak syndrome」「白い砂漠のマーチ」「ハトガヤ・ゲットー」

「優しくしないで」からもノイジーな演奏という点で影響を受けてます。冒頭のやたらめったらしっちゃかめっちゃかしてる感じです。「daybreak syndrome」はイントロの轟音から一気に静かになる流れを、「白い砂漠のマーチ」は4拍子⇆3拍子の構成を、「ハトガヤ・ゲットー」はびっくり系ノイズの入れ方を参考にしました。

 

At the Drive-In「Pattern Against User」「Lopsided」

「Pattern Against User」はシンバルで刻むタイプの重厚感のある8ビートがやかましくていいな〜と思い参考にしました。
「Lopsided」は3拍子のアルペジオのフレーズを作ってる時になんとなくイメージしました。

 

Felt「Mexican Bandits」

ドラムのフレーズを1番Aメロでほぼそのまま真似してます。静かに緊張感を持ちながら前進していく感じがあって好きです。

 

80KIDZ「She (Vocal: AutoKratz)」

サビで反復してるピアノのフレーズを、コードへの当て方を変えた上で、ベースのハイフレットで弾く形で取り入れてます。

 

syrup16g「神のカルマ」

こちらもベースで参考にしてます。「心療内科のBGMが〜」あたりのフレーズと音作りですね。歌モノの中でベースラインをどう聞かせるか、って点でもアレンジやミックス等で参考にしてます。冒頭のドラムの空気感(キックが響いてる感じ)も録音やミックスの際意識してました。

 

Miles Davis「So What」

3拍子の部分で調性は保ちつつコード感は曖昧にしたくて、リズムギターはペダルポイントを使い、リードギターは4度堆積のアルペジオを弾いてるんですが、4度堆積を取り入れようと思ったヒントがこの曲ですね。
メインのフレーズで4度堆積が使われてます。クールな響きですよね。

 

GRAPEVINE「FORGE MASTER」「ねずみ浄土」

「FORGE MASTER」はアンサンブルの感じを2番のAメロのアレンジで意識しました。
「ねずみ浄土」は歌詞で韻を踏みまくってる点で影響を受けました。

 

the cabs「キェルツェの螺旋(LIVE)」

曲が終わった後にドラムが何かしら叩き続けて繋いでるのかっこいいな〜と思って真似しました。

 

★以下、インスパイア元になったアニメ及び映画に関連する曲です。

 

 

スタァライト九九組「星のダイアローグ」

4拍子と3拍子を行き来する構成という点では先程挙げたcinema staffも同じですが、インスピレーション自体はこの曲から受けてます。

 

加藤達也「ロンド・ロンド・ロンド」

Ⅰメジャーの1度と3度をペダルポイントにして下降する進行を、Ⅵマイナー始まりにアレンジして3拍子部分のリズムギターに取り入れてます。

 

愛城華恋、天堂真矢「誇りと驕り」
天堂真矢、西條クロディーヌ「美しき人 或いは其れは」
(※劇中歌のためネタバレの恐れがあります)

スタァライトの劇中歌って3拍子が多いよな〜って事で。この3拍子って点を先ほど挙げたcinema staffATDIに無理矢理繋げて構想してました。
なんとなく舞台上でワルツを踊っているイメージも頭の中にありましたね。

 

愛城華恋、神楽ひかり「スーパー スタァ スペクタクル」
(※劇中歌のためネタバレの恐れがあります)

これを映画館で爆音で喰らってる時の感じを表現したいな〜って思って作ってました。楽曲というか体験をリファレンスにしてるかもしれません。静と動が生む緊張感もこの曲をイメージしてます。大編成の音数の多さを表現しようとして、ギター2本とも歪ませたコードストロークにしたりオクターブでトレモロピッキングをしたり、みたいなアプローチをしてました。
あとレヴュー曲って凄く大きなスケールで心情描写をするので、僕もそういう表現をしたいなと思ってました。作りながら珍しく熱くなってましたね。

 

以上です。次回は作曲の詳細か歌詞について解説しようと思ってます。

お読みいただきありがとうございました。ではまた。