揶揄して終わるのも良くないのでちゃんとした言及をしますね。
オルタナティブロックとは何ぞやってのはここで説明するよりググってもらった方がいいかなと。
私より詳しい人が解説を書いてますしWikipediaもざっくりですが把握はできると思います。
それで、記事で紹介されている音楽の数々は、元来のオルタナティブロックと呼ばれていた音楽からは変化・多様化している訳で、それを何故オルタナと呼んでいるのか、その根拠の部分がすっ飛ばされているように感じます。
オルタナじゃないって言いたい訳じゃなくて、判断基準が気になるんですよね。
文脈や定義が曖昧なままいきなりオルタナだ、オルタナじゃない、ギターロックだ、シューゲイザーだ、エモだ、マスロックだとか言われてもまず疑問が湧いてしまいます。
流行っている以上ライトなリスナーも読む訳で、その辺をもう少し丁寧にやってくれたらなーと思いますね。オルタナって定義が曖昧かつ形骸化してるところもあるので。
正直なところ、記事内での「オルタナ」は、読んだ限りでは「Oaiko周辺のロックバンド」以上の意味を持たないように感じました。
それらの音楽の呼称がまだ無いという問題もありますが、あえてオルタナティブロックという言葉を使う意義があるのかなとも思ってしまいますね。
いっそ括るのであれば「Oaiko系ロック」でも良い気がしますけどね。雑ですかね?
それはそれとして、Oaikoが言うオルタナの現在の盛り上がりも先人たちが積み重ねてきた活動の上に成り立っている訳で(先人の中にはオルタナティブと呼ばれる事を嫌う人もいますが)、「オルタナティブロック史」と銘打つのであればその繋がりに軽くでもいいので触れるのがベターじゃないかと思います。
(全く触れてない訳ではなく、少し遡って残響系とかには触れてましたが)
Oaiko的2020年代オルタナティブロック史
— Oaiko (@Oaiko_info) 2026年5月16日
2020年代の日本における邦楽オルタナティブロックの潮流を、Oaikoなりの視点で解説。
あなたが好きな音楽はどんな歴史の中で生まれた?https://t.co/FpUSn3AlDl pic.twitter.com/Nwb5B1piwx
「オルタナティブロック史」というタイトルや「あなたが好きな音楽はどんな歴史の中で生まれた?」という謳い文句と内容の乖離も気になる所です。
申し訳ないですが正直な心情を述べると歴史の話が無さすぎてちょっとガッカリでした。
また、オルタナティブロックは反商業主義の側面もあるので、流行りやバズり、という元来のオルタナティブとは相反する価値観の切り口がメインで語られる事には違和感を覚えます。現に盛り上がっているのは事実なので、触れておくべきだとは思いますが。これに関しては言い方が良くなかったのかなとも思ったり。
そして過去最も盛り上がっていたとされる90年代のUSオルタナは流行と共にメインストリームに取り込まれ下火になっていったという経緯があるので、Oaikoにはそれを繰り返してほしくないなという懸念もあります。これが一過性のブームで終わらない事を願います。杞憂ですかね。
懸念点はまだありまして、「インディー/オルタナティブシーンを牽引するレーベル」を標榜しておきながら上記のような疑念が生じている事です。これが一般リスナーのラフな雑談ならそこまで目くじら立てません。
記事内でも「当事者意識」という言葉が出ましたが、発言力を持ったメディアであり、アーティスト達と協力関係にあるレーベルであり、多くの人々の価値観に影響を与える存在としての自覚はあるのかなと正直思ってしまいます。悪いですがジャンルを背負ってる割にはいい加減な認識で話してるな〜って思っちゃうんですよね。本当はちゃんと考えてるかもしれないですが少なくとも記事からはそれが伺えませんでした。「インディー/オルタナティブシーンを牽引するレーベル」として頑張ってほしいところです。
「Oaiko的」「Oaikoなりの」って部分も加味したいのですが、何をもって「Oaiko的」「Oaikoなりの」なのかが不明瞭なので何とも言えないんですよね。そもそも私のような外部の人間に向けた文章ではなかったのかもしれませんが。
ここまで文句ばかり書いてきましたが、悪い記事という訳では決してないです。
2020年代のSNS上におけるバンドの流行り方、そして現在進行形で起きているムーブメントの記録としてはとても価値のあるものだと思います。誰かが語らないと風化してしまうので。
一つのシーンの紹介として、新たな音楽を知るための情報源としても非常に有用だと思います。
Twitter上では好きなバンドが挙がってない事に不満を言っている方々が散見されますが、漏れがあるのは仕方ないでしょう。(言い出したらキリないですし…)それを踏まえつつ記事に出ていないバンドの話をするのは補足情報が増えるので良い事ではないでしょうか。
ジャンル論も面倒臭いとかどうでもいいとか老害乙とか言われますが、根拠さえ示せば建設的な話ができるのでガンガンやればいいと思います。むしろ思考停止して冷笑に走る方が良くないと思いますね。
オルタナとは何ぞやという問いは繰り返されるべきだと思います。定義が曖昧かつある意味形骸化しているとも言えるジャンルだからこそ。
note.comまた、Oaiko代表のシンマチダさんがインターネット(インターネット以外もあるかも)上の反応を受けて記事を投稿していましたが、主観的な視点からのアーカイブという点は非常に腑に落ちましたし、上がった声に対して対応できる方という事が分かって安心しました。ありがとうございます。
そんな感じです。意見や質問があればここのコメントでも、Twitter(@t_sakaguchi1119)のリプやDMでも、メール(mfrt125rf@yahoo.co.jp)でも受け付けます。それでは失敬。
















